躁うつ病の経過中に各病相が占める割合
また10月30日に福岡で開催されるNHKハートフォーラム「うつ病と躁うつ病を知る」( http://www.npwo.or.jp/info/2011/1030utu-fukuoka.html )には、生野院長がパネリストとして登壇し、うつ病や双極性障害(躁うつ病)の精神療法、特に対人関係療法の適応について講演する予定です。
※NHKハートフォーラム「うつ病と躁うつ病を知る」について
全国六大都市で開催中のフォーラムです。2011年5月にNHKのTVシンポジウムでも放送され、放送の中で生野院長が「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」による治療の実際を紹介しました。
1. 双極性障害(躁うつ病)の診断と心理社会的治療が注目される背景
まず、うつ病の再発を繰り返す、あるいは長期にうつ病が改善しない患者さまの中には、双極性障害(躁うつ病)であるのに誤診されているケースがよくあることを知っておいて頂きたいと思います。
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■双極性障害(躁うつ病)について
双極性障害とは、躁状態(気分が高揚し、派手で衝動的な行動に走りやすい)と、うつ状態(気分が落込み、引籠りがちとなる、もしくは自傷行為を引き起こしやすい)の状態が急激に変化し、そのうつ状態の時は抗うつ剤に治療抵抗性であり、うつ状態の期間が長いなどの特徴を持つ双極II型障害が注目されるようになりました。
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■双極 II型 障害について
双極II型障害は、経過中の約50%の期間うつ病相が続き、60~70%に不安障害やパニック障害を合併、また摂食障害や浪費を併発しやすいため、慢性うつ病やパーソナリティ障害と誤診されることが多く、適切な治療を受けることなく人生の質に大きな損失を生じている事が注目されています。
双極II型障害のうつ状態に対する多剤併用(多量の薬を処方)により、さらに混乱した複雑な様相を呈することが、NHKスペシャル「うつ病治療 常識が変わる」(2009年2月)の放送により、薬物療法の限界として一般にも啓発され、センセーションを巻き起こしたことは記憶に新しいところです。
■現在の治療法
そして現在、うつ病との誤診や薬物療法偏重主義などの精神医療の混乱の中、双極II型障害に対する薬物療法に依らない単独治療としての効果があり、エピソード再発防止効果、うつ病エピソードに対する機能改善効果までも実証されている心理社会的治療法として「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」が「双極性障害治療ガイドライン」で推奨されています。
■「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」について
「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」は、双極性障害の発症や再発につながる心理的なストレスや環境への不適応を軽減する効果だけでなく、さまざまなモジュールを患者さまに合わせて柔軟な形で活用できるため、双極性障害(躁うつ病)治療の質的な向上が期待されています。
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現在、「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」による専門的治療を提供できるのは、「三田こころの健康クリニック(心療内科・精神科)」だけとなっています。
参考資料:
躁うつ病の経過中に各病相が占める割合
双極性障害(躁うつ病)の分類
2. 「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」の受診方法
面接時間:50分 / 1回
面接回数:16回~20回あるいはそれ以上(週1回~月1回、数ヶ月に1回まで柔軟に対応)
詳細は、下記URLをご参照ください。
■「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」の特徴
「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」の特徴は、「対人関係療法(IPT)」と「社会リズム療法(SRT)」を併用するだけにとどまりません。
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「対人関係療法(IPT)」と同様に、重要な他者との現在の関係に焦点を当てて戦略的な治療をすすめると同時に、双極性障害における病気と治療の受け入れが困難な、自分自身の気持ちにも焦点を当てることで、結果として、対処すべき病気の症状と自分自身の気持ちを区別し、周囲の人たちとの共通理解につなげられます。
また「社会リズム療法(SRT)」において、気分と出来事との関連性の認識の向上、睡眠や食事、活動などの社会的リズムの安定化により、体にそなわった生物学的リズムを安定する働きがあり、"症状の再燃の機会を減少する"効果があります。
更に、この治療過程� ��周囲の人たちの治療協力を得ることができるようになり、双極性障害患者に多く見られる"対人関係の不和を解決する"効果と、服薬コンプライアンスも向上し、双極性障害に対して主体的にコントロールが出来るようになります。
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[※1]対人関係療法(Interpersonal Psychotherapy:IPT)とは
大うつ病性障害に対する期間限定の精神療法として開発され、現在では認知行動療法(CBT)と並んで科学的に効果が実証されたエビデンス・ベイストな精神療法の双璧をなしています。大うつ病性障害のほか、摂食障害(過食症、拒食症)、トラウマ / PTSD、不安障害などにも適応が拡大されています。
日本で「対人関係療法(IPT)」を専門に提供しているクリニックは、「三田こころの健康クリニック(心療内科・精神科)」の他、水島広子こころの健康クリニック、メンタルクリニックエルデの3クリニックのみです。
[※2]双極性障害(躁うつ病)とは
双極性障害とは気分の極端が長期にエピソード的に繰り返され、社会機能、対人関係機能および職業機能が大きく障害を受ける疾患です。双極性障害は、躁病エピソード、混合性エピソードあるいは軽躁病エピソードの有無に基づいて、4つの異なるカテゴリー(双極I型障害、双極II型障害、気分循環性障害、特定不能の双極性障害)に分類されますが、再発を繰り返す、あるいは長期に経過するうつ病のうち10人に1には双極性障害であると言われています。
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双極I型障害は、重症度の高い躁病エピソードもしくは混合性エピソードにより、顕著な社会機能や職業機能の障害をもたらします。双極II型障害は、1回以上の大うつ病エピソードと少なくとも1回の軽躁病エピソードを伴い、社会機能や職業機能に著明な障害を生じさせるほど� ��篤ではありませんが、うつ病相が長期に持続する事が特徴です。気分循環性障害は2年以上、軽躁症状や抑うつ症状による気分の不安定性が生じます。特定不能の双極性障害は持続期間や症状が診断基準を満たさない双極性障害を指します。
[※3]「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」とは
双極性障害と概日リズム障害の関係を調べた先行研究にもとづき、エレン・フランクが「対人関係療法(IPT)」と「社会リズム療法(social rhythm therapy:SRT)」を融合させて開発した治療法です。
「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」の目標は、患者の社会的ならびに対人関係の日常的活動を安定化させ、服薬コンプライアンスの改善、気分安定性に影響をおよぼす可能性のある刺激(ストレス度の高い出来事)に対処し、社会リズムの安定化をコントロール出来るよう援助し、対人関係困難と社会的スキルの欠落を防止します。
「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」は、評価、心理教育、社会リズムの安定化、対人関係問題の解決というモジュールを治療経過の中で適宜用いていくため、治療者の柔軟な対応が要求される高度な治療法であり、現在積極的に取り組んでいるのは、「三田こころの健康クリニック(心療内科・精神科)」だけとなっています。
■三田こころの健康ク� �ニック(対人関係療法外来:心療内科・精神科) 概要
診療所名: 三田こころの健康クリニック
標榜科目: 心療内科・精神科
所在地 : 〒108-0073 東京都港区三田2丁目11-7
藤和シティスクエア三田ノースウイング903
院長 : 生野 信弘
設立 : 2011年10月
URL : http://www.ipt-clinic.com/
診療時間: 火~金 10:00~14:00 15:30~19:30
土 10:00~15:30
休診日 : 月曜・日曜・祝祭日
クリニック概要:
対人関係療法による治療専門クリニック 摂食障害(過食症・拒食症)、トラウマ関連疾患(PTSD[心的外傷後ストレス障害])を含む)、うつ病、慢性うつ病(気分変調性障害)、に対する対人関係療法、双極性障害(躁うつ病)に対する「対人関係・社会リズム療法(IPSRT)」などの専門的治療を行う完全予約制のクリニックです。
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